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足、外反母趾、膝、O脚について
あしの構造
あしは脚部と足部にわかれ、くるぶしから下を足と呼び足には28個の骨があります。
脚部の構造
大腿骨を腓骨と脛骨が支え、さらにそれらを距骨が支えています。
脛骨の下端と距骨は滑車のような組み合わせになっていて、脛骨が前後に動きやすくなっています。
このためつま先の上下運動がスムーズに出来るようになっています。
しかし、その他の運動は内くるぶし(脛骨の下端)と外くるぶし(腓骨の下端)が距骨を抱くような形に成っている為、ごく小さな範囲に限られ、特に腓骨は低い位置に下がっている為、外側には曲げ難くなっています。
足部の構造
大腿骨から腓骨を通り上から真っ直ぐに掛かかる重力を、距骨がまず受け止めます。 それをかかとの骨の、底部内側前端と、第一中足骨の接地点と間の靭帯のアーチで、バランスよく、ばねのような動きで支えています。
この靭帯に異常な力が加わったり、病気や老化により、弾力を失い復元力がなく成ったり、切れたり、弛んだりすると、偏平足になり、全身に悪い影響を及ぼします。
足の発達 足は1歳ぐらいの乳幼児ではまだ形成されていない骨が有りますが、3~4歳でアーチが構成され、11~17歳の間で個人差はありますが発達が完了します。
足のむくみについて
血液中に水分が多く含まれるのがむくみの原因です。
その原因には、ふくらはぎなどの筋力低下による血行不良と、血液中の塩分過多が有ります。
塩分を多く取ると血液の中に溶ける塩分が増え、行く先々の細胞で濃度の差を作ります。
体はそれぞれの細胞の塩分濃度を同じに保とうと働き、濃度が高くなった細胞に水分が自動的に取り込まれ、それがむくみと成ります。
むくみでお困りの方の多くが、濃い味付けのもの(塩分が多い)を好まれています。少しコントロール出来ると、むくみの改善になるでしょう。
外反母趾について、 外反母趾は女性に多く三人に一人が程度の差こそあれ、その症状が有ります。
関節が柔らかいことと、筋肉が弱いことが原因と言われています。
外反母趾の原因には、
- ①足の靭帯が伸びたりゆるんだりして起こる靭帯性の場合
- ②親指の骨自体が付け根で変形する仮骨性の場合
- ③その両方が合わさった場合
- ④生まれつき足の指がハンマー上に変形している場合
- ⑤病気やけがにより変形してしまった場合
があります。
多くの場合テーピングと筋肉強化により改善します。
膝の仕組み
膝の関節とは大腿骨と脛骨が接している部分で、前面に膝蓋骨が有り、脛骨の外側に腓骨が有ります。
大腿骨と脛骨が接している部分には、骨同士直接ぶつからないように、弾力のある関節軟骨があり、その上から関節包と言う丈夫な袋が包み二つの骨を強く結び付けています。
関節包内側は滑膜で覆われ内部の隙間は潤滑液の役目をする関節液で満たされています。
さらに大腿骨と脛骨の間には半月板と言う軟骨がありクッションの働きをしています。
また、二つの骨は靭帯により強く繋がれ運動についても制御されています。
膝の靭帯は中央の前十字靭帯、後十字靭帯、外側側副靭帯、内側側副靭帯があります。
膝は靭帯、関節軟骨、半月版、関節包により正常に動くことが出来ているのです。
膝を動かす筋肉は、伸展時に使うのが太ももの前にある大腿四頭筋、屈曲字に使うのが後ろにある大腿二頭筋などです。
膝の問題は、大半がこれら筋肉のアンバランスが原因で多くの場合バランスを調整する事で改善されます