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長寿の為の食生活
古代中国で日本について書かれた「魏志倭人伝」
その中に女王卑弥呼が80歳近く生きた事と、「倭人は(日本人)は長命で、100歳あるいは80歳90歳まで生きると」と日本人が長生きだった事が記載されています。
なぜ同じ人種の中国人に比べて長生きだったのか不思議に思いますが、その大きな理由は「食生活」にあったと考えられています。
同書には倭人は「夏も冬も、生菜を食う」とあり それは中国に習慣の無い、生魚を食べる事だと言われています。 そしてその基本は「四里四方を食べる」「身土不二」「土産土法」に言われる、『生まれた土地で採れる旬の物を食べる』に有ると考えます。
海に囲まれた島国で生活する日本人は、穀物や野菜、キノコと同じように新鮮な魚介類を食べていた事が長生きに大きく貢献していたと考えられます。
第二次大戦後、日本では、大きな体の西洋人を見て、今までの食生活を否定し、本来口にしなかった肉類、乳製品、バターのたっぷり入った小麦のパン中心の西洋風の食生活への移行を進めました。
しかしその結果生活習慣病が増加、アレルギーや肥満に悩む人が増えてきたのです。 本来日本人は西洋人に比べ肥満に弱いのです。 体重100キロを越しても、西洋人は病気にならない人が多いのですが、日本人は同じような肥満になると間違いなく糖尿病や高血圧になってしまいます。
その結果生きる年数は医学の進歩と併せ長くなりましたが、本当の意味の長生き、元気に生きる長寿が減って来たのです。
長寿とは「楽しく、幸せに、長く生きる」事だと思います。 決して病院のベットでチューブでつながれたり、人の世話になって生きる事ではないはずです。
長寿の秘訣、健康の基本、それは食生活です。 日本人に有った食生活、もう一度考えてみては如何でしょうか。
《老化予防食》
脳に元気をつける「玉ねぎ]
酸化アリル
強い刺激があり涙が出る成分で、同じく玉ねぎの中にあるケルセチンと言う抗酸化物と一緒に血管を丈夫にし血液をサラサラにする働きがあります。
また体力低下疲れ取りの特効薬ビタミンB1の吸収を何倍にもします。
オリゴ糖
玉ねぎの甘味成分、善玉菌の代表であるビフィズス菌を増やし、腸内環境を良くします。
料理法
- さらした玉ねぎをかつおと醤油で食べる
- 味噌汁の具として使う(大豆のイソフラボンと合さって抗酸化作用が高くなる
若返りに役立つ「梅干」
疲労回復、血流改善のクエン酸、酸味感じて分泌される唾液には、老化防止ホルモンパロチン、活性酸素除去のペルオキシター、カタラーゼが含まれます。
食べる化粧品「ナバナ」(菜の花の先の部分)
抗酸化作用のカロチン肌の老化予防のビタミンA、C、B
料理法
- 胡麻和え(セサミンと合さり効果倍増)
- おひたし
「しじみ」
たんぱく質やアミノ酸(タウリン、メチオニン=肝臓の修復)
頭脳や五感をシャープにする亜鉛が豊富
「ラッキョウ」
血液浄化、心臓を丈夫、ガンの抑制の酸化アリル (延喜式には「見を軽くして老化を防ぐ」とある)
「酢」
- 酢酸クエン酸などの有機酸 乳酸などの疲労物質の解消
「いわし」
- ドコサヘキサエン酸脳の老化防止
「きなこ」
- ビタミンB1(疲労回復)
- レシチン(記憶力向上)
- サポニン(コレステロールを防ぐ)
- ビタミンE (脳の老化を防ぐ)
これらは永山久夫著「100歳食入門」を参考にしました。